さて、先ほど記事としてupした非実在青少年問題について。
ここからは、「旧ブログからすでに非実在青少年問題を知っている」「旧ブログのことは知らないけれど、すでに非実在青少年問題について知っている」方向けで話をすすめていきます。
5月末から東京都の条例に対する反対署名運動が始まっていましたね。
http://mitb.bufsiz.jp/
署名について詳しくはこちら。
私は5月の時点で署名を出したのですが、6月7日の時点でまだ1万7千通しか集まっていない様子。
けっこう少ないですね。
小説・漫画・アニメそのどれを楽しむ方にも関わる条例ですから、もっと反対署名も早いスピードで集まると思っていたのですが。
やはり「プリントアウトして切手をはってポストに出す」という動作が面倒なのでしょうか。
面倒くさがっていても始まりませんね。
6月7日発売の週間少年ジャンプでも都条例に反対する姿勢を一ページさいて示しているし、こちらは現物を確認していないけれど、白泉社のヤングアニマルも反対姿勢を示してページをさいた様子。
出版業界は本気ですね。
そのわりには、それらを読んでいる側の反応が薄いような。まだよく知らない、知らないし難しいから知りたくない、というところでしょうか。または「自分が読んでいるものが無くなったら嫌だけど、そのために何かする気力はないし誰かが何とかしてくれると思う」という姿勢があるのかもしれません。
どうしたものかしら。
人気漫画家が反対表明をしてくれれば、そのファン読者も「自分が読んでいるものが読めなくなる」「何とかしなければ」と危機感をもって乗り出してくれるのかもしれませんが。
先週号のジャンプでは「銀魂」の作者が漫画内で登場人物のセリフを借りて反対意思表明をしていましたね。
しかし漫画家は漫画を描くのが仕事、法律や社会の仕組みに詳しいわけではないし、それらを勉強する時間もそうはとれない立ち位置。
漫画家もまた、簡単には署名をできないのかもしれませんね。
mixiで関連記事を見てまわったところ、自分は大丈夫だと思っているBL作家さんもいらっしゃいましたし、(ボーイズラブは登場人物が18歳未満でなくても規制される恐れが「濃厚に」あります。)作家さんの中でも情報が入っている方・入っていない方の差が激しい実態もあるかもしれません。
3月の時点で大田出版が漫画家の反対署名を提出していましたが(http://www.ohtabooks.com/press/2010/03/16220834.html)、同じような漫画家署名をもっと一般に知れている企業が行えば、インパクトもあるのではないでしょうか。
とりあえず反対署名は、6月19日まで行えます。
反対署名1万7千に対して、賛成派は児童の性的搾取を表に出し、他の一般的に読まれている出版物にまで影響することを伝えずに5万もの賛成署名を集めています。
「これが民意だ」と押し切られかねないほどの差があると思います。
「東京の条例だから関係ない」と思わずに。
この場合、発言しないことは賛成することと同じです。
情報を集めて、反対するか賛成するか自身の判断で決めてください。